ほっかブログ

カテゴリー「組版」

N°20 無味無臭の本文デザイン。

 

 

書籍、雑誌、チラシ、WEBサイトなど、さまざまな媒体での本文の役割は、内容を伝えることだ。そこにはひっかかるもの―ノイズが無いほうがいい。過度な装飾や個性は、ノイズになる。本文だけでなく、デザイン全体にも言える。

もう少し具体的に言うと、読者に「なんか読みにくいな」と感じさせてはいけないし、「きれいにデザインしてあるな」とすら思わせないほうがいいということだ。あくまで主役は文章の内容である。
本文のフォント、文字サイズ、色、行間、段組、見出しなどなど、細部まで調整することによって、読者はそれを感じなくなる。

 

さて、実はノイズには、2種類ある。

ひとつは、意図せずに生じてしまったもの。もうひとつは、意図したことで、ノイズになってしまうものだ。

意図せずに生じたものは、経験を積めば減らすことができる。フォントの選び方や行長、マージンなどなど。感覚とロジックを身につけよう。

意図したことで生じるものとは、過度な装飾や個性(を出そうとすること)だ。「普通だとつまらない」とばかりに、奇をてらったフォントを使用したり、太字、赤字、下線その他の装飾をむやみに使ったりしてはいけない。それは、読みにくくなるだけだ。伝えようとするばかりに、結果として、伝わらないデザインとなってしまう。
牛肉本来の味を伝えたいのに、調味料を使いすぎてはいけないのだ。(逆に言えば、牛肉が粗悪品なら、調味料でごまかすしかない)

無味無臭にするためにどうすればよいかは、偉大な先人たちが試行錯誤して残してくれているので、それをひとつずつ身に付けて行くのが近道だね。